映画レビュー80文字 * 3

そういうお仕事があった。

文章は苦手だし、特に映画好きと主張して生きてもない私に
なぜ。

ミーハーな私は
「文化人ぽい・・・!」というクソバカな想いから
軽率に引き受けてしまった。

が、クソバカはクソバカなりに
「自分は文章も映画も偏差値2であるという前提で
真摯に取り組めば、熱のある、いいものになるはず。」
と考え、愚直にやってみた。

・映画のセレクション → パッと浮かばない。よし友人に聞こう。
・文章 → 80文字。ツイッターより短い。友人との感想戦LINEで出た単語をつなぎ合わせよう。

ということで

1.映画好きのサブカルに精通した友人、
2.インセプションが大好きな友人、
3.こだわりや執着がない力の抜けた友人、
それぞれにお勧めの映画を聞き、3本新たに鑑賞した。
(全部観たことあった、って言えろよ、漫画家だろう・・・。)

1の友人のお勧め映画は、
斬新な演出や、豊かな映像美にあふれた、ミニシアター系のめちゃくちゃお洒落な作品で、
なんちゅーか、レビューは書きやすかった。
監督のこだわりが満ち満ちていたから。

2の友人のそれは、
パッと見大味、けれど思考すればするほど味わいが深くなる、
THE 大衆向け映画。
考察考察したレビュー書いてもサムいし、
とはいえ淡白になりすぎても面白くないし・・・
ってことで、粋なこと言わねば収まりがつかなくて難しかった。

3
めちゃくちゃ早送りで見られる映画だった。
比喩表現とかそんなくどくどしたことしない!
映像美? 空と草原でヨロシク!
きれい!かわいい!わかりやすい!
・・・程度の感想でサクっと終了させることもできた。
しかし。
観賞後、この作品が一番私の脳を活性化させた。
"輪廻転生"がキーとなる、宗教観のある作品に思えて、
監督の出身を調べたり、
「これってキリスト教の人が観たらどう思うんだ?」
「ていうか動物って死に対して恐怖って持たないんか?」
など、めんどくさい疑問が浮かんだり。
ネットでレビュー記事を読み漁ったけれど、
あんまりそこに言及している人がいなかったので、
一旦今は謎は謎のままで置いてある。
(誰か私のめんどくさい疑問に耐えられそうな映画好きがいたら、聞いてみよう。)
(ちなみに今回提出した文章でも、めんどくさい思考パートは省略した。)
===

結果、
幅のある、いいレビュー記事が書けた。
語彙のバラエティは多少貧弱だけれど、
なんだか文章全体がキラキラしていた。
納得が何より大事。

楽しかったので、何かしらの次の仕事に繋がることを願う。


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